第13回の今日も…今日見た、いいビデオ!
(今日見た、ダメなビデオ!っていう方が個人的には好きですが…)
いつもMTVやらスペシャやらM-ONやらで見るビデオ、冒頭の何シーンかで、「あ、これ最後まで見よう!」とか判断?するわけなんですが、このビデオも「ん?」という感じでひっかかりまして。
前回のレッチリで取り上げた「トーン的に」とか「光の感じ」とか、「質感」が、デジタルとアナログのいいとこ取り、に思えたのです。
「柔らかい光、しかし、画面の中の暗い所はちゃんと暗く、で、つるっとしつつも色合いがアナログ方向に設定されている」
で、見ていけばいくほど、内容もおもろい!という。
ディレクターは、Joseph Kahn。韓国生まれのミュージックビデオディレクターですね。
バンドが出るシーンが限られている、っていうのもいい。
こういう構成だと、「ドラマ仕立てで、バンドは出なくってさー」っていう、レコーd会社やバンドやアーティストのかたがたのご要望がでてきたりするもんですが、さすがでんなー、ちゃんと、意図がわかって、ちらり出てます。かっこいい。
で、Joseph Kahnですが…きっと、妄想癖がすごく(個人的感想)、それがめちゃくちゃ出ている、多分彼の代表作といってもいい、これ。
実際に世の中にある風景で、皆がそこはかとなく考えること(笑)を、(みんなの代表として!)彼なりに「妄想して変化させ」ています。
その「感覚」がこの2作に共通していますね。
何の気なしに、onerepublicのほうを見ていて、「いいなあ!『TOXIC』っぽい」って思ってみたら、同じディレクター、という…。
特に女性の描き方が、好き(笑)。キャラ選びも。
やっぱ、にじみでるんですね。
にじみでる、って大事です。
「TOXIC」のほうで、途中途中に入る、ほぼほぼヌードのBritneyのシーン、どっかでみたけど、このシーンだけバージョンっていうのもあって(ベスト盤のボーナスDVDだったかな)、
「あー、彼の国でも、ああいうリップシンク(歌を歌うのを主軸に置いたシーン)って、1曲通しで撮るんだねー」と妙に感じ入ったものでした。
(映画的発想だと、すでにカット割りができていて、必要なとこだけ撮る、みたいな気もするじゃないですか)
(それに歌い手側も「えー、まるまる1曲演るのの、めんどくさーい」って言いそうだし…日本だってそういう状況あるし…涙)
などと、思いました。
ディレクターという切り口で、MVを見るのも、面白いもんです。
Peter Care、Mark Romanek、Joseph Kahn、といった人たちが、これまでこのブログで取り上げられてきてます。もちろん、もっともっといるわけで、今後も紹介していきたいと思います!
では、Let' See Your Music!
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