MV・音楽ビデオをおすすめ!ミュージックビデオセレクト by 川村ケンスケ

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第15回 【おすすめ音楽ビデオ!】こうなると、撮影いらずだな、って思った映像…もしくは音楽ビデオの撮影ってなに…?

第15回の今日は…

 

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…というような、「羽田へ着陸する飛行機の経路」が一時期話題になりました。いいよね。

 

MVやライブとは関係ないですが、この映像を見ると、なんというか「撮影という行為をしなくても、みんなが見たくなる映像ができちゃうな」と思ってしまうのです。

 

これを空撮でやろうとしたら…天候やお金や、いろんなことを考えてしまう。

もちろん、CG的な作業は必要ですが、いまやそれ自体が「コスト」と関係ないくらいまで「コモデティ的な感じ」で可能になってきている。

 

かくいうわたくしも、「Poser」というソフトを買って、3Dで好きなキャラを作って楽しもう、と企んでおります。ソフト自体は¥50,000くらいだし。

 

VR元年、なんていうニュースを見ていると、ゴーグル装着して仮想空間で鳥の目線、みたいなものがよく出てきていて。撮影して編集して…という「流れ」とは別で、「空間を作って、その中で視点を自由に動かして楽しむ」ということが、ビデオゲームの文脈とは無関係に、主流になっていく気がしました。

 

そのことに対して、「映画」とか「音楽ビデオ」って、結構無関係というか、とおくにいるなあ、と思った次第です。

 

その考えから、いまや、360°ビデオの制作に没頭しようかとおもっていたりもします。

NIKONからKEY MISSIONという4Kのカメラも出ましたしね。

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当たり前な話ですが、

360°映像も、「撮影側が視点を決められない」という点で、VR的な分野の一つで、注目です。

 

撮影は、「視点を持つ作業」です。

アレハンドロ・G・イニャリトゥ+ディカプリオ「レヴェナント 蘇りし者」でも、ディカプリオ演じる主人公が、倒れてカメラを見るシーンがありましたが、その時の映像…「カメラのレンズが曇るという驚異的な表現」(ゴダールの「勝手にしやがれ」で、ジャン=ポール・ベルモンドが「勝手にしやがれ」とカメラに向かってしゃべるシーンにつながるね)に見られるように、映像を作る人というのは常に、「カメラがあるのかないのか」「それを見る側に伝えるのか伝えないのか」を考えるものなのだと思います。

 

VRは、その「視点」を…「映像を作るものから奪う」というもので、

ならば次は、その「奪われること」をどう考えてものを作っていくか、ということになるわけです。

 

…ちょっと難しいことを思ってしまった。

 

このことは、もっと考えたいねー。

 

では、SEE YOUR  MUSIC!

 

 

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