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去年は何しろ、RADWIMPSでしたねー。
年末に、NHKの「SONGS」の再放送特集を見まして、その流れに「RADWIMPS」の回もありました。
ロックの枠を越えて、ちょっとフォークめいたテイストのものがあったり、スタジオライブのサウンドも思ったよりタイトだったり。
いいバンドです!
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RADWIMPS、ミュージック・ビデオを見てみた!
まず、言わずと知れた、これ。
某カルチャー誌「S」によると、「前世」という言葉から発想された「退化」というキーワードをもとに企画されたらしいです。そのカルチャー誌では「仕上がりがあまり良くない」という周囲の評価だった、と、ありましたが、いやいやそんなことないですねー。
特に、ベースになっている演奏シーンの「撮影の距離感」が好きです、望遠系のレンズ。このまま行き切ってもらっても、可(笑)!
ところが、やはり、コンセプトと言うのは大事ですから、やがて武士や忍者や猿が出てきます。
特に「猿」は、このコンセプトのキモですから、ここは「2001年宇宙の旅」を引用するのが良かったでしょう(ホントか?)。
(これしかなかった…)
1:52〜2:42くらいの箇所を参照。
「前前前世」では、おそらく撮影順序の都合で「夜」になった「猿のシーン」、もし可能だったら、昼間で、この「2001年〜」テイストだと、かなりビデオ全体のクオリティが上がったのでは…?
あと、猿に扮していたりするのが「メンバーである」(ことは、当然想像できるのですが)ということが、ラスト前の「説明的な細かいカット」ではなく、「猿が帽子を被る」とかの(あざといが)わかりやすい、映像的に一発で感じられることにしたほうが、ポップでよかったのでは?と、思いますねー。
で、次は…
不安定さ、がテーマでしょうか。セットのコンセプトのセンスが、なかなか。RADらしい、というビデオですね、きっと。カメラの「ブレ」が、もうちょっと計算されたものであったら、なお良かった!かも、ですね。
「シャイニング」ですね!(キューブリックつながり、で…いや、勝手につながっただけですが)さすが、目の付け所がいい!。
この1:22あたりに、引用されたシーンと思しきものがあります。これをもってくるあたり、なかなか…!キューブリックは「シンメトリー」(左右対称)な映像、ワイドレンズによる「ややクールな、でも『距離感』がリアルな」映像を好んで使った作品があり、その最高峰が、「2001年〜」と「シャイニング」かな、と。
僕は、これが一番いい!と、思います。RADの音楽に、ビジュアルがマッチしている度合いも最高!
ちょっと「色味を抑えた」トーンと、「視点」が一定した感じ。レンズの絶妙なワイド感。
レッチリ等の良いビデオに通ずる、高級感がありますね!
後半のアニメは、蛇足かもしれないけど…。なくても、ビデオとして完全に成立していますね。
そして…
ドラマ仕立てが好きじゃないんだけど、個人的に…もしかしたら何年か経ってバンドがもっと円熟すると、こういうビデオもその一部として名作となり得るのだろう、という気がします。色味は、とてもいい! デジタル時代にこういう「ガツッと」したトーンは、攻めを感じられて、大好きです。
で、
子役の演技や、顔そのものが…?。それを除けば、シュールで面白い発想!日本のビデオで、こういう子役や大人のキャスティングで「存在感」を出せる人があまりいない…(ので、タレントを使ってしまうのですよね、みなさん)。そこらあたりが難しいところです。
さて、そんな感じでビデオ評論めいてしまいましたが、今年もこういう記事も含め、音楽ビデオについて、音楽と映像について、いろいろ書いていきたいと思います。
では、
See Your Music!
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