第10回の今日は…
ネットで見つけた、素敵な映像。リオ・パラリンピックの「プロモーション映像」(って言ったらいいのかな)です。
概ね、高い評価(「かっこいい!」とか「意義深い!」という感じですね!)が得られているようです。
僕も、「いい!」と思いました!
…という前提で、
映像的にどうか?ということを考えてみました。
全体に、デジタル世代の映像ですね。16秒くらいのワイドレンズの「アオリ」の絵でそれを強く感じます。これが出だしで、ちょっと残念な感じ。このあたりの「演奏シーン」が、ビッグバンドっぽいムードを強く出していると、いいのではないか?と、感じました。
好みでいうなら、もうちょっと「クリアでない雰囲気」があると、この曲の持つ時代感(といっても、今の時代に作られた曲ですが)が出るのかな、と。
おそらく、曲の持つ時代感に合わせようとした感じが、映像の色合いには出ているので(イエローに少し転んだ色味とか)、逆に映像のクリアさが、「チープ」に見えてしまうという、感じがします。
一方、曲の感じと、カメラワーク(早めのズームとか、早めのレールカメラの移動)が、マッチしているとは思いました。コミカルなムードとかですね。
トータルでいうと、
「かっこいい!」というよりは、「テレビの映像、テレビ番組な構成/構造」と思えました。全体が「明るくて、フレーム内の全ての要素が『見えている』」感じだからですかねー。
あまり悩まなくても、考えなくても、「意味がわかる」という、
「『解釈を決めて』見せてくれる」映像、という感じです。
一方、こんなのも、ありました。
これは、映像的には好きかも。かっこいい、と言えるとおもいます。
(デジタルな絵、という感じがしないからですね)
しかも、
「見てる人が、これは何についての映像なのか『解釈』をしてみませんか?」という態度がある気がします。
そして、
僕は、この映像とかが「かっこいい!」と思える「人種」です(笑)。
ワイドレンズを使ったシーンでも、奥行きがある(ワイド=広角レンズって、背景までクリアにピントが合う可能性が高いので、その広角レンズでも背景をぼかせられれば、かっこいい感じがするものです)。
色味も、デジタルであろうとすることを拒否する感じの、クールな感じ。
同じテーマを扱っても、このようにアプローチが変わる、変われるのですね!
いつか、音楽ビデオでも、
「同じ曲をいろんな人が撮る」みたいなことをやってもいいのでは?みたいにおもいます。
(多分、そんなことやってないと思うのですが…)
では、また次回。
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