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ハーブ・リッツ というファッション・フォトグラファーがいました…。
…いました、と書いたのは、
2002年に亡くなっていたのですね…。知らなかったです…むむ、情けない…。
作品が残っていると、いつまでも「存命」である気がしてきます。
こんな方でした。若々しい写真が残ってます。享年52歳でした。
なんでいまごろ、ハーブ・リッツさんのことを言っているかというと…
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マイケル・ジャクソンの音楽ビデオ「In The Closet」を見たから、です。
ナオミ・キャンベルをフィーチャーしてますね!
…といえば、もちろんこのビデオを思い出しますね、われわれは!
…と、それはさておき。
ハーブ・リッツさんの「トーン」が、すごくいい!
「In The Closet」の2:05くらいの、「引き」の絵!
全体のコントラストのすばらしさ…。
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映像制作者のみなさん! 映像専門的に言うと、「明るさの範囲」の中での映像のコントロールはすごく大事!
…専門的に言うと、
「明るさ」の範囲というのがあって、「一番暗い範囲」から「一番明るい範囲」が、どんな絵の中にもあるのですが、その「範囲」の中で、
「中間くらいの明るさ」、というのがありまして。
その「中間くらいの明るさ」(以後、中間部、と呼びますが)が、どんな色か、
それが、映像の「トーン」を決定づけます。
そういう観点からの、
「In The Closet」の2:05くらいの「引きの絵」、
「空」「地面」「肌」等が、その「中間部」にあたるところ。
「雲」「建物の壁」「衣類の白」は、「一番明るい範囲」…つまり、一般的に「とんで」いる、といわれるところです。
「髪」「ズボン」が「一番暗い範囲」。
「一番明るい範囲」は、「白」になってますね。「一番暗い範囲」は「黒」になってます(厳密には少しそこから「ずれて」ますが)。
つまり、この「絵」の「トーン」「色合い」を決めているのは、
「中間部」にあたる「空」「地面」「肌」になります。
そこが、「アンバー…黄色・茶色・赤の真ん中くらいの美しいところ」に、されています。
その「トーン」が、ハーブ・リッツさんの独特の方法論に基づくものなんですね!
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マドンナ(またか!)の「Cherish」も、ハーブ・リッツ・トーンだった!
このビデオでは、その「中間部」が「シアン…青や緑の中間くらいの色味」になっています。
…という「トーン」での「モノトーン(一色)」が、ハーブ・リッツ・トーン!
(明るいところが、やや「青」になっていますが)
うん、トーンもさることながら、
マドンナの「可愛らしさ」(曲の可愛らしさも相まって)が、ものすごく良く表現されている…ハーブ・リッツがマドンナをリラックスさせていたのだろう、ということがうかがわれます。
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音楽ビデオを撮るということは、被写体であるアーティストと「いかに近づくか」ということでもあるのかもしれませんね。
もちろん、ハーブ・リッツさんの本職は「写真」なので、その中も少し。
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ハーブ・リッツさんの写真、結構好きで…
こんな感じ、いいですよね!
モノトーンですね。比較的「ストレート」な…「中間部」は、それほど「触られていない」ですね。
しかも、ちょっとウィットが効いています!
写真ならでは!
ムービー(動画)でこれをやっても、このムード出ないんすよねー…。
こういう絵は、わたくし、憧れです!
そして…
マドンナ、とは、この「True Blue」のジャケあたりで、蜜月だったとういことでした。
これも、いい写真です。
女性の肌が柔らかく表現されていますね。
「中間部」というのは、人間でいうと「肌」の明るさのあたりになることが多いですが、その「中間部」をコントロールすると、美しく撮影できるのだなあ、ということ、は、覚えておきましょう!…なんてね。
See Your Music!のために、
See many Photographs!であることも、大事やなー!
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