おすすめ音楽ビデオ
ベストテン 日本版!
今週は…
東京渋谷・宮益坂にある街頭ビジョン
「渋谷愛ビジョン」
の、専属?キャラクター…
家がラクダ(Uchi ga rakuda)さん…
から…
King & Prince の「ツキヨミ」(YouTube edit ver.)
を見て、の感想的な物を書いて欲しいとのご依頼を受けました。
すでに家がラクダさんにお渡しして公開されている原稿は…
・twitter用の「分割された短いもの」
…でしたので、今日のこのブログに「完全版」を記したいと思います!
では、お送りします。
川村ケンスケの「MVインプレッション」〜King & Prince で「ツキヨミ」(YouTube edit)
①トップカット〜歌いだし頭の20秒位まで:
冒頭、これはワンカット?と思わせる動き、そこからソファに座って歌!
しかしすぐに、編集が入り、違うカットになったので…
「あ、ワンカットの線はナシ」と思ったのですが、
逆にそこから「歌っていないカット」を直接つないできた!(笑)
曲冒頭で「歌い始めてすぐに」「歌わないカット」にしてしまうというのは…
★テイク(表情の問題とか、口がちょっと合わなかったとか…その他のネガティブな理由など)の問題かは不明ながら…
実はこのことで、「少しスリリングな感じ」がした!
もしくは、このあとの「歌わないシーンを自然に呼び込むため?
そして、
「きっと今夜何か起こる」の歌の前に、
このあと僕らが見ることになる「ちょっと不思議な世界観の風景」が短くインサート(挿入…その前後に関係がない(あることも多々あるが)カットが入ること)
されていること、編集・構成的作戦として、絶対アリ!プラス!ですね。
②40秒くらいまで:
…いわゆる「歌割り」に沿わない、メンバーの表情を入れ込む構成。
これが、逆に「普通じゃないことをやろうとしているよ!」という強い意志のメッセージに受け取れますね
(つまり、それくらいに歌割り」に沿った編集というのは、映像の構成に対して支配力があるのです…アイドルグループのMVがやや平坦な構成に感じるのは、この歌のアップを入れなければいけないという脅迫観念めいた考えから起きる編集の結果)。
なお、日本のMV史において、
この「アップを挟んで歌を表現していく」方法論を最初に
(いまのほとんどのMVが採用している「アップ」の撮り方と意味と編集のかたちという意味で)
実行したのが、このMVです(と断言します)!
それはさておき…
③窓をくぐって…:
始めにいた部屋から、窓を抜けて外へ…
このあたり、細かいですが…
これぞ「アーティスト」「役者」的表現力が生かされている。
ジャニーズの方たちは、体や表情を使った表現力はずば抜けていて、こういう「セリフのない、動きで何かを伝える演技」に、そのチカラが遺憾なく発揮されます。
わたしは、木村拓哉さんのこのCM…
www.youtube.com
…を撮ったときに、その凄まじさを感じました。
木村さんは、彼の歩きを正面から捉えながら下がっていくカメラに対して、私たちが指定した60センチという距離を、毎回、正確に再現して歩いてくれたのでした。
平野くんが窓から出ていくシーンに、それと同様な精密さを感じたのでした。
④サビのダンスが始まる前までのいわゆるBメロ(?)あたり:
…このあとのサビのダンスが展開される、その場所ではない
「別の場所やシーン・演出」
で「押せて」いると…
次のサビので目にする「異様な環境」が強調されて、良かったのかも!とは思いました(種々の事情がございましょうが…!)。
⑤1分27秒までの「1サビ」ダンスシーン:
…は、パーフェクト!です。
なにしろ、このセットのアイデアが良い!
セットの位置関係を90度変えただけですが「そうか、こういう見せ方がまだあったか!」という感じがしました。
ドリフターズがよくやっていた「布団に寝ているコント」で、
実は布団がゆかにあるのではなく、垂直に立っていて、そこで
「重力に逆らっているかのような、物が想像外の動きをすることを面白がる」ようなネタに通ずる
(と言うと価値が下がる感じ?いやいや違うのです)
そして、
ゲスの極み乙女のこのMV…
www.youtube.com
が、その「ドリフの精神」(笑)を受け継いで、スタイリッシュに表現し直しているのですが、
これと「似て非なる」「ツキヨミ」のセットの考え方、これは、MV史に残る発明の一つではないかと思ったのでした。
もちろん、ダンスのキレ、撮影におけるレンズの選択、も最高です!
そしてそこから…
⑥ダンスを見せるブロック!:
…ここも、素敵です。
直前の1サビから、シーンがガラッと変わる瞬間も、意表ついている。
私は実はこの部屋のデザインがすごくいいと思っています。
それゆえ…
⑦そこからの大サビ:
…では、「ダンス見せるブロック」のセットのままで、演出を加えて、押し切ってしまってもよかったのでは!と思ってしまった。
⑧2:07あたりからのサビ
…もちろん、MV史に残るアイデアのセットなので、ここもいい!
が、ここまでくると「もう一展開ほしいかも!」。
でもそれは贅沢というもの(笑)。
メンバーの表情とダンスを味わいましょう。
⑨いわゆる「オチ」は:
…は、もしかしたらYouTube Verではないものを見ていないので、
そちらでは、なぜ彼らがここに閉じ込められているのか、もっとクリアにわかるのかも?…とおもいつつ、
「あ、何か起きてたのね!」と思わせるムードは、それはそれで良し!でした。
以上!
King & Prince「ツキヨミ」、川村ケンスケのMVインプレッション!
でした!
なお、このチャートは、日本の音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオで、
★『おすすめ音楽ビデオベストテン!』
を作ってしまおう!という、大それた(笑)企画。
その「ルール」は…
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の YouTubeアカウントに「おすすめ」等々の形で現れた「音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ」のなかから、
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の 視点で選んだ「10曲」の中から…
★「公開開始日」が、今日から「1ヶ月以内」という条件で(これは、若干伸び縮みします…)
★「総視聴数」を「公開されている日数」で割って…公開からの「1日平均の視聴数」を割り出し、
★その数の多い順で、チャートにしたもの!
…です。
総視聴数と、1日あたり視聴数、それらの数字の「印象」の差なんかも、ちょっと感じられて、なかなか面白いチャートです!
わたくし、映像大好き a.k.a 川村ケンスケは、2019年は…
に出演しました。
そして…同じく2019年2月には、同じくJ-WAVEにて…
「おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版」! のラジオ番組が、 わたくしのナビゲータで放送されました!嵐や安室奈美恵やスカパラのMVの制作秘話も!内容、こちらに再録!
…という意味でも、注目のこのMVチャート。
あくまで、冒頭に書いた基準にのっとっており、意見には個人差があるということで。
一つの「音楽」「映像」の見方として、捉えていただければ、と、思っています!
BRUTUSさん…サンレコさん…ベストヒットUSAさん…こんな視点のブログ、いいですよね?(自画自賛)
…こういう風に、いろんな「観点」から音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!かつては、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この【おすすめ音楽ビデオ!】を書いています。
なお、
わたくし「映像大好きkk」は、こういうブログを書くことが専門!というわけではなく、
いろんな種類の映像を作る仕事をしております。
音楽ビデオやCMが主な主戦場ですが、それらをYouTubeのプレイリストにしました。
お茶やお酒のお供に、ぜひどうぞ。
そして、
こちらでも、映像にまつわるブログ、書いてます。
『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)
ここでは、映像大好きkk以外に、イケてる大人たちがイケてる記事をどんどんアップしています。
ぜひどうぞ!
>>>>>>>>>>>
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
映像大好きkkが在籍している、「キャンプサイト」は、
インディーズ音楽の「映像」を専門に「公開」しています。
YouTube : kampsitejp https://www.youtube.com/?gl=JP
Facebookも。 https://www.facebook.com/kampsite.co.jp/
ホームページはこちら。http://www.kampsite.jp
よろしくお願いいたします!
>>>>>>>>>>>