おすすめ音楽ビデオ
ベストテン 日本版!
今回は…
関テレ 話題のドラマ「エルピス」最終回のエンド映像について。
わたしはドラマのプロではないので、その内容についてのコメントは専門家の方々に譲るとして…
イメージ映像(笑)、ドラマのOP/ENDについては、多少はわかるかなと。
◆今回「エルピス」は、最終回だけ「エンド映像」大幅に変えてきました!
ここまでは、エンド曲のMV?と言っても差し支えない感じの方向性の映像でした。ディティールは変わっていくものの、全体の骨子はキープされたまま(その音楽同様、映像も若干の「リミックス」「リアレンジ」を施すような感じ)でした。
しかし、最終回は…
★いわゆる「映像編集ソフト」(おそらく Adobe Premire)の編集画面をそのまま映すという「暴挙」(ではないな、大胆な)「策」に打って出てきた。
(編集ソフト「Adobe Premiere」の画面の一例)
◆編集ソフトの画面映像をそのまま使う、ということは、どういうことなのか?
そのテーゼに挑戦した、傑作には…
これがありますね!
ゲスの極み乙女。「ドグマン」(2018)
↓このブログで、この週に取り上げています。
この「ドグマン」の場合、
編集ソフトを使うという演出(もしくは、装置として装置を使っている)ことが…
「現実を、一歩引いて客観的に捉える」という「メタ」な視点、
あるいは、
「想像と現実の境をあいまいにする」という(映像作りではごく当たり前な)視点
…を示すために使われています。
この視点が、「これ、どう言う展開になるのだろう?」と感じ始めつつ、このMVを見る視聴者の興味を惹く、そのことに繋がってきます。
映像とは、ある意味「現実をシミュレートしたもの」であり、それを編集していくことで「現実とはことなる『現実や意味』を作る」…そんなことが目的であるような「芸術的存在」であるわけですが、
その「映像を作るツール」を視聴者の眼前にさらけだすことで、
「作る」という行為を強烈に意識させ、その結果、
より激しく、その「実際にある(それが演出だとしても)映像=現実の存在、から虚構を紡ぎ出し、それを再度現実=実際にそこにあるもの、として「在らせる」という「創造の作業」を、作品そのものに取り込んでいってしまう、
そんな「タコが自分の足を食べる」ような「痛さと危険」をも、
見ている側に感じさせてしまうのです。
てなことを思ってみると…
◆この「エルピス」という異常な緊張感に支えられたドラマのエンディングとしては、
やや、思慮や思索に欠けていると感じざるを得ないかな。
映像の切り替わるタイミングも「妙に一定」で、
「メカニカルな感じが百歩譲ってその狙いだとしても」、その場合の「狙い」になるであろう「クールなムード」には程遠く、ややその考えが浅薄な印象。
かなり高かった本編の映像のグレード、には、マッチしない演出法に思えた。
編集ソフトのタイムライン
(時間軸に沿って、映像のパーツが「箱になって」ならべられているところのことですが)、
を進んでいく「現在時点を示す『線』」が、右へ…すなわち映像の終わりへ、と近づいていくにつれて、緊張感が増す、と言うわけでもなく。
ただ、これまでにあった映像の断片が並んだ総集編にしかなっていない。
(それ、ニュース8での決定的OAシーンに至る前の「皆の存在の振り返り」で、いちどやってるじゃない!)
ここまで真剣にこのドラマと向き合った視聴者にとっては、どうにも…
◆不満の残る仕上がり。
でした。
特に、毎回(1回をのぞいて)エンディングにこだわって演出を続けてきた、このドラマにしては、この締めの感じは「???」。
(もしこの演出が「村井さんの顔を最後に見せる」ためだけのものだとしたら、尚更「???」かな)
(でも、村井さんが影の主人公だとするなら、最後に「きた!」と思わせるのは、ひとつ「アリ」なのかもね…)
あ、でも本編そのものは素晴らしかった!(と、日記には書いておこう)
ということで、暴言・戯言、お読み下って感謝です!
引き続き、通常連載の「おすすめ音楽ビデオ ベストテン」も、よろしくおねがいいたします!
なお、普段このブログは…
日本の音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオで、
★『おすすめ音楽ビデオベストテン!』
を作ってしまおう!という、大それた(笑)企画を実行しています。
その「ルール」は…
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の YouTubeアカウントに「おすすめ」等々の形で現れた「音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ」のなかから、
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の 視点で選んだ「10曲」の中から…
★「公開開始日」が、今日から「1ヶ月以内」という条件で(これは、若干伸び縮みします…)
★「総視聴数」を「公開されている日数」で割って…公開からの「1日平均の視聴数」を割り出し、
★その数の多い順で、チャートにしたもの!
…です。
総視聴数と、1日あたり視聴数、それらの数字の「印象」の差なんかも、ちょっと感じられて、なかなか面白いチャートです!
わたくし、映像大好き a.k.a 川村ケンスケは、2019年は…
に出演しました。
そして…同じく2019年2月には、同じくJ-WAVEにて…
「おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版」! のラジオ番組が、 わたくしのナビゲータで放送されました!嵐や安室奈美恵やスカパラのMVの制作秘話も!内容、こちらに再録!
…という意味でも、注目のこのMVチャート。
あくまで、冒頭に書いた基準にのっとっており、意見には個人差があるということで。
一つの「音楽」「映像」の見方として、捉えていただければ、と、思っています!
BRUTUSさん…サンレコさん…ベストヒットUSAさん…こんな視点のブログ、いいですよね?(自画自賛)
…こういう風に、いろんな「観点」から音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!かつては、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この【おすすめ音楽ビデオ!】を書いています。
なお、
わたくし「映像大好きkk」は、こういうブログを書くことが専門!というわけではなく、
いろんな種類の映像を作る仕事をしております。
音楽ビデオやCMが主な主戦場ですが、それらをYouTubeのプレイリストにしました。
お茶やお酒のお供に、ぜひどうぞ。
そして、
こちらでも、映像にまつわるブログ、書いてます。
『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)
ここでは、映像大好きkk以外に、イケてる大人たちがイケてる記事をどんどんアップしています。
ぜひどうぞ!
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