MV・音楽ビデオをおすすめ!ミュージックビデオセレクト by 川村ケンスケ

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第935回【おすすめ音楽ビデオ!】「おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版」の番外編!2022年12月27日(月)。ドラマ「エルピス」の最終回のエンド映像について戯言です!(笑)

おすすめ音楽ビデオ

ベストテン 日本版!



今回は…

関テレ 話題のドラマ「エルピス」最終回のエンド映像について。

わたしはドラマのプロではないので、その内容についてのコメントは専門家の方々に譲るとして…

イメージ映像(笑)、ドラマのOP/ENDについては、多少はわかるかなと。



◆今回「エルピス」は、最終回だけ「エンド映像」大幅に変えてきました!

 

ここまでは、エンド曲のMV?と言っても差し支えない感じの方向性の映像でした。ディティールは変わっていくものの、全体の骨子はキープされたまま(その音楽同様、映像も若干の「リミックス」「リアレンジ」を施すような感じ)でした。


しかし、最終回は…

★いわゆる「映像編集ソフト」(おそらく Adobe Premire)の編集画面をそのまま映すという「暴挙」(ではないな、大胆な)「策」に打って出てきた。

(編集ソフト「Adobe Premiere」の画面の一例)

 


◆編集ソフトの画面映像をそのまま使う、ということは、どういうことなのか?

 

そのテーゼに挑戦した、傑作には…
これがありますね!

ゲスの極み乙女。「ドグマン」(2018)

www.youtube.com

↓このブログで、この週に取り上げています。

ksmvintro.hatenablog.com

 

この「ドグマン」の場合、
編集ソフトを使うという演出(もしくは、装置として装置を使っている)ことが…

「現実を、一歩引いて客観的に捉える」という「メタ」な視点、

あるいは、

「想像と現実の境をあいまいにする」という(映像作りではごく当たり前な)視点

…を示すために使われています。

 

この視点が、「これ、どう言う展開になるのだろう?」と感じ始めつつ、このMVを見る視聴者の興味を惹く、そのことに繋がってきます。

映像とは、ある意味「現実をシミュレートしたもの」であり、それを編集していくことで「現実とはことなる『現実や意味』を作る」…そんなことが目的であるような「芸術的存在」であるわけですが、

その「映像を作るツール」を視聴者の眼前にさらけだすことで、

「作る」という行為を強烈に意識させ、その結果、
より激しく、その「実際にある(それが演出だとしても)映像=現実の存在、から虚構を紡ぎ出し、それを再度現実=実際にそこにあるもの、として「在らせる」という「創造の作業」を、作品そのものに取り込んでいってしまう、
そんな「タコが自分の足を食べる」ような「痛さと危険」をも、

見ている側に感じさせてしまうのです。

てなことを思ってみると…

 



◆この「エルピス」という異常な緊張感に支えられたドラマのエンディングとしては、

 

 

やや、思慮や思索に欠けていると感じざるを得ないかな。

映像の切り替わるタイミングも「妙に一定」で、

「メカニカルな感じが百歩譲ってその狙いだとしても」、その場合の「狙い」になるであろう「クールなムード」には程遠く、ややその考えが浅薄な印象。

かなり高かった本編の映像のグレード、には、マッチしない演出法に思えた。


編集ソフトのタイムライン
(時間軸に沿って、映像のパーツが「箱になって」ならべられているところのことですが)、
を進んでいく「現在時点を示す『線』」が、右へ…すなわち映像の終わりへ、と近づいていくにつれて、緊張感が増す、と言うわけでもなく。



ただ、これまでにあった映像の断片が並んだ総集編にしかなっていない。

(それ、ニュース8での決定的OAシーンに至る前の「皆の存在の振り返り」で、いちどやってるじゃない!)

 

ここまで真剣にこのドラマと向き合った視聴者にとっては、どうにも…

 

 

◆不満の残る仕上がり。

 

でした。

 

特に、毎回(1回をのぞいて)エンディングにこだわって演出を続けてきた、このドラマにしては、この締めの感じは「???」。

(もしこの演出が「村井さんの顔を最後に見せる」ためだけのものだとしたら、尚更「???」かな)

(でも、村井さんが影の主人公だとするなら、最後に「きた!」と思わせるのは、ひとつ「アリ」なのかもね…)

 

あ、でも本編そのものは素晴らしかった!(と、日記には書いておこう)

 



ということで、暴言・戯言、お読み下って感謝です!

引き続き、通常連載の「おすすめ音楽ビデオ ベストテン」も、よろしくおねがいいたします!

 

 

 

なお、普段このブログは…

日本の音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオで、

  ★『おすすめ音楽ビデオベストテン!』

 を作ってしまおう!という、大それた(笑)企画を実行しています。

 

 その「ルール」は… 

 

★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の YouTubeアカウントに「おすすめ」等々の形で現れた「音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ」のなかから

 

川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk  視点で選んだ「10曲」の中から…

 

「公開開始日」が、今日から「1ヶ月以内」という条件で(これは、若干伸び縮みします…)

 

★「総視聴数」を「公開されている日数」で割って…公開からの「1日平均の視聴数」を割り出し

 

その数の多い順で、チャートにしたもの!

 

 

…です。

 

総視聴数と、1日あたり視聴数、それらの数字の「印象」の差なんかも、ちょっと感じられて、なかなか面白いチャートです! 

 

 

わたくし、映像大好き a.k.a 川村ケンスケは、2019年は…

www.j-wave.co.jp

に出演しました。

 

そして…同じく2019年2月には、同じくJ-WAVEにて…

「おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版」! のラジオ番組が、 わたくしのナビゲータで放送されました!嵐や安室奈美恵スカパラのMVの制作秘話も!内容、こちらに再録!

www.waja-next.com

…という意味でも、注目のこのMVチャート。

 

あくまで、冒頭に書いた基準にのっとっており、意見には個人差があるということで。

 

一つの「音楽」「映像」の見方として、捉えていただければ、と、思っています!

 

 

 

BRUTUSさん…サンレコさん…ベストヒットUSAさん…こんな視点のブログ、いいですよね?(自画自賛

 

 …こういう風に、いろんな「観点」から音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!かつては、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。

 

そんな気分で、毎回この【おすすめ音楽ビデオ!】を書いています。

 

 

 

  

なお、

 

わたくし「映像大好きkk」は、こういうブログを書くことが専門!というわけではなく、

いろんな種類の映像を作る仕事をしております。

音楽ビデオやCMが主な主戦場ですが、それらをYouTubeのプレイリストにしました。

www.youtube.com

 

お茶やお酒のお供に、ぜひどうぞ。

 

 

そして、

こちらでも、映像にまつわるブログ、書いてます。

『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

 

ここでは、映像大好きkk以外に、イケてる大人たちがイケてる記事をどんどんアップしています。

 

ぜひどうぞ!

 

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