いわゆる、コンピューターで「打ち込み」で音楽を作る場合、かなり多くの「音楽制作ソフト」が、このウインドウを持っているはずです。
これは、「打ち込みソフト」の「ピアノロールの画面/ウインドウ」(Cubase…キューベースというソフトです)。
左の縦列に「ピアノの鍵盤」があって、そしてその右側に、例えば「小節数」が数直線のように伸びていってる「グリッド」があり。
そこに、ペンツールで、(上記の画像で言ったら赤い)「棒」を書いて(置いて)いく。
再生すると、その「棒」のところで音が鳴る、という。
まあ、オルゴールの中身を想像してもらえるといいかもしれません。
打ち込みのソフトでは、MIDI(ミディ)という
「(主にシンセサイザーのあたりが中心となる、音楽の機材で)音を鳴らす情報」
を規定した「仕組み」にのっとって、
コンピューターからいわゆる「音源(シンセサイザーとかサンプラー」に演奏データが送られ、音が鳴る、と。
この仕組みが、今のパソコンを中心とした音楽制作の「基礎」部分になっておるわけなんです。
MIDIの仕組みを使った、ピアノロールで描いた絵が音を奏でる、という変則的な「音楽ビデオ」!がある…って言われて理解されるでしょうか?
そして、後半では、音楽がオシロスコープとかスペクトログラムという。音を可視化する機材で「映像を直接映し出す!」と言って、そのことがイメージできるでしょうか?…なハナシも。
まずは、
「ピアノロール」の絵が、そのまま音楽になってしまっている一例。
音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ、とは、逆ですね。
絵・映像が、音を奏でるのですから。
…わかりましたか?
縦線が通ったところの「棒」の音がなっているわけです。
先に「絵」を考えたのか、作曲してから微調整したのか…
それはそれらのハイブリッド、なのでしょうが。
昨日、4/27の記事…
…に書いたような、これこそ、映像が「家具」としてありえる、一つの可能性/方向性かな、とか思いました。
こういう「作品」をさらっとリリースできるようなことが可能になったらなあ(こういう専門的なソフトがいらないような、と言う意味です)。
そして、もう一個の異様な作品。
あのリチャード・D・ジェームズ/エイフェックス・ツインの…
「音楽で『スペクトログラム』に映像を映し出してしまう」作品!です。
スペクトログラムを理解する前に、
似たような機材で、オシロスコープっていうのがあって…
…ということで、この機械に「音」を入力すると、この「光った線」が、うにゃうにゃと動き始めるわけです。
なんとなく、みたことあったりしますよね?
これ、つまりは「入れる音によって表示される映像の形が変わる」 …
言い換えれば、
入れる音で「線の形や動きを決めることができる」ということなのです。
で、
オシロスコープに似たもので、サウンドスペクトログラムというのがあって、
音の「低音から高音までの分布状況」を表す画像表示の仕組みです。
これも、
上記オシロスコープ同様、音の形を表すもので、
逆に、入れた音で、この分布画像を変化させることが可能なわけです。
だからって…
こんなことする?(最後までみてみましょう!)
さすがAphex Twin。
このビデオは、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオの歴史に残る作品ですね!
音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオの枠を超えて、コンセプトからして「アート」の領域に突入している、2作品をご紹介しました!
…な、See Your Music!でした。
で、告知!
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